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変革期乗り越える新規事業、自動車部品技術で開発した健康器具の仕組み

エイケン工業が完成
変革期乗り越える新規事業、自動車部品技術で開発した健康器具の仕組み

エイケン工業が販売を目指す健康器具「ゲッタストーン」

エイケン工業は自動車部品技術を活用し、体幹を手軽に鍛えられる「GETTAストーン(ゲッタストーン)」を完成した。価格は二つが1セットで3000円程度を見込む。2023年中の販売を目指す。今後、量産体制の構築も検討する。自動車用フィルターなど自動車関連製品にとどまらない新規事業に力を入れ、持続的な成長につなげる狙い。

ゲッタストーンは、直径が18センチメートル、重さが約200グラム前後。手軽に使用できるサイズに仕上げた。素材にはウレタンを使っており、自動車部品向けで取引のある材料メーカーから調達した。

ゲッタストーンの上に立ってバランスを取る運動をしたり、スクワットをしたりなど幅広い世代の健康をサポートする運動器具として訴求する。「一本歯げた」を使ったフィジカルトレーナーの宮崎要輔氏と連携して開発し、現役のプロサッカー選手らがモニターになっているという。

自動車用フィルターを得意とするエイケン工業は、業界の変革期を乗り越えるため重点戦略に据える。19年に開発部を立ち上げ、静岡県掛川市に設けた拠点でさまざまな連携事業を探っている。

日刊工業新聞 2023年01月30日

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