成長投資800億円、カルビー次期社長が語った抱負
カルビーは21日、4月1日付で社長に就任する江原信副社長(64)が都内で会見を開き、2025年に国内の営業利益成長率を6―8%引き上げる方針を示した。また、北米や中国を中心に海外事業を強化し、海外売上比率を現在の26%から25年に30―35%に引き上げる。江原氏は「根っからの食いしん坊の自分には天職。重責だが、全身全霊をかける」と抱負を述べた。
江原氏は伊藤忠商事、ジョンソン・エンド・ジョンソンを経て、11年にカルビーに入社した。カルビーの社長交代は約14年ぶり。伊藤秀二社長は代表権のない取締役となり、6月の株主総会後に相談役に就任する予定。伊藤氏は「大手商社や外資系企業での経験があり、新たな視点から経営をけん引できる」と江原氏を評した。
カルビーは同日、23―25年度の事業戦略を公表。日本、アジア・オセアニア、欧米の3リージョン事業制を導入し、各リージョンに権限を委譲し、海外事業の強化につなげる。また、成長投資として3年間で800億円を計画し、国内外の成長のための設備投資やM&A(合併・買収)などを進める。
日刊工業新聞 2023年02月22日