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次世代太陽電池「ペロブスカイト」実用化へ、駅で発電実証

次世代太陽電池「ペロブスカイト」実用化へ、駅で発電実証

フィルム型のペロブスカイト太陽電池のイメージ(東芝エネルギーシステムズ提供)

東急、東急電鉄、桐蔭学園、横浜市の4者は、軽量で安価な次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」を用い、東急田園都市線の青葉台駅で11日に発電の実証実験を行う。フィルム型で703平方センチメートルと大面積の東芝製のペロブスカイト太陽電池を用い、同駅の自由通路の天窓下で発電の実証をする。4者では同電池の実用化に向け、連携を進める。

天窓の下という直射日光のない屋内で実証することで、ペロブスカイト太陽電池の特徴である室内光や曇りや雨天時など、弱い光でも発電可能な性能を確認する。また、人の往来の多い公共空間で実証することで、身近に感じてもらうことも狙う。

ペロブスカイト太陽電池は桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が開発したもので、シリコン系の太陽電池と違い、印刷技術で作成できるため安価な上、軽量・フレキシブルという特徴もある。

日刊工業新聞 2023年02月10日

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