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三菱電機が自動運転の事業モデル構築へ、三重県桑名市で実証実験

三菱電機が自動運転の事業モデル構築へ、三重県桑名市で実証実験

実証実験で使用する自動運転EV「Milee(マイリー)」。ほか1種の車両を使う

三菱電機は3月14―15日に三重県桑名市などと協力して、電気自動車(EV)の自動運転サービスの実証実験を実施する。同市内の観光施設「ナガシマスパーランド」駐車場内の1周約600メートルのルートに乗・降車地点を計3カ所設置。乗車地点に置く固定型配車端末からの申し込みに応じてEVを配車し、地点間で利用者を自動輸送する。自動運転技術や地域における持続可能な事業モデルの構築などを検討する。

実証実験をとりまとめるアイサンテクノロジーが提供する2種類の自動運転EVを使う。特定条件下での自動運転機能(レベル2)を備えたEVを観光施設の利用者などに使ってもらい、自動運転配車サービスの受容性についても検証する。

桑名市が事業主体で、三菱電機はオンデマンド運行管制システムと配車端末を提供し、システムを管理する。そのほか、ティアフォー(名古屋市中村区)が自動運転基本ソフト(OS)の運用支援、損害保険ジャパンが自動運転のリスクアセスメントなど、三重交通(津市)が遠隔地からの運行状況監視をそれぞれ担う。


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日刊工業新聞 2023年2月9日

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