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岐阜大が学生のメンタルヘルス“見える化”システムを開発した狙い

岐阜大学保健管理センターの堀田亮准教授らは、大学生のメンタルヘルス可視化システムを開発した。8領域55項目の質問に答えると抑うつや社会不安などの心理状態をグラフ化する。学生約4000人に試験して運用性を確認した。他大学への導入を進めていく。

国際的な心理指標「CCAPS」を日本語化しウェブシステムとして実装した。回答すると本人に結果が返され、相談窓口などを案内する。データはメンタルヘルスの研究には用いるが、学生支援には使っていなかった。

定期健康診断とカウンセリングに利用する。約4000人で試験し安定して運用可能な点を確かめた。学生の自己理解が深まり、大学は支援を要する学生を早期に発見できる。

ビッグデータ(大規模データ)が集まれば、年度ごとの推移や性差、学年差を検証し、大学生へのケアをより精緻に立案できる。

日刊工業新聞 2023年1月12日

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