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94%が実感する「物価上昇」、暮らし向きに及ぼす悪影響

日銀が発表した2022年12月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、現在の物価が1年前と比べて上がったと回答した割合は94・3%と08年9月調査で記録した94・6%以来の高水準になった。22年9月の前回調査と比べ2・5ポイント増加した。原材料価格の高騰や円安で幅広い製品が値上げされた影響が出たとみられる。

「1年前と比べて現在の物価は何%程度変化したと思うか」との回答の平均値は前回調査比1・8ポイント増の12・1%と、08年9月の12・4%以来の高水準となった。

物価上昇は暮らし向きにも悪影響を及ぼしている。現在の暮らし向きが1年前と比べ「ゆとりが出てきた」と答えた割合から「ゆとりがなくなってきた」と答えた割合を引いたDI値はマイナス49・3と5期連続で悪化。ゆとりがなくなってきたと回答した理由の88・4%が「物価が上がったから」と答えた。

日刊工業新聞 2023年1月12日

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