ゲートなしで“顔パス乗車”、JR西日本が実証する「顔認証改札機」の仕組み
JR西日本は、ゲートなしでスムーズに通過できる顔認証改札機の実証実験を2023年3月に大阪駅の地下に開業する「大阪駅(うめきたエリア)」と新大阪駅で始める。事前に登録した顔画像の特徴点を照合し、合致していれば乗車券を通したりタッチしたりせずに通過できる。ゲートレスでウオークスルー型改札機の駅での実装は鉄道事業者で初という。
交通系集積回路(IC)カード「ICOCA(イコカ)」定期券の大阪-新大阪間を含む利用者を対象にモニターを募集する。実験期間は、うめきたエリアが開業する3月18日から当面の間。入出場時ともに顔認証改札機を通る必要がある。
うめきたエリアの改札機は門型の革新的なデザインで複数のディスプレーがある。デジタル技術活用によるストレスフリー通過で利便性を高める。
今後はほかの駅への設置や顔認証の店舗などでの決済手段としての活用を検討する。
日刊工業新聞 2022年12月22日