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半導体関連部品など生産へ、京セラが新工場を長崎に建設する狙い

京セラは新工場建設に向け長崎県諫早市の南諫早産業団地内の用地を取得する。取得額は約22億5000万円と見られる。新工場の生産品は半導体関連部品や、コンデンサーなどの電子部品を中心に検討中で、2026年の操業開始を目指す。同社は23年3月期の設備投資額が過去最高の2000億円を計画する。中でも先端半導体関連部品の需要増を背景に増産投資を進めている。

京セラが長崎県で生産拠点を整備するのは初めて。取得する用地の広さは東京ドーム約3個分の約15万平方メートル。2期に分けて取得する計画で、23年4月以降に約5万7000平方メートル、24年4月以降に約9万3000平方メートルを取得する。新工場では約1000人の雇用を想定。今回の用地は交通の利便性や人材採用面、インフラ環境などが生産拠点として最適と判断した。

京セラは鹿児島川内工場(鹿児島県薩摩川内市)や鹿児島国分工場(同霧島市)で、データセンターや車載向けに電子部品や半導体関連部品の増産を進めている。中長期での旺盛な部品需要に対応するのが狙いだ。一方で既存工場の拡張は難しく、新しい地域で工場建設を検討していた。


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日刊工業新聞 2022年12月20日

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