DCスパークは日本市場獲得へ人員増強、「ブロックチェーンゲーム」の人気度
DCスパーク(東京都豊島区、ギーモ・セバスチャン代表)は、ブロックチェーン(分散型台帳)や暗号資産(仮想通貨)を活用したゲーム開発を強化するため、日本法人の従業員を現状の5人から20人程度に増員する。海外を中心にブロックチェーンゲームの市場が広がる中、日本市場の将来性を見込んで増員する。月内にも第1弾をリリースする。
イーサリアム系仮想通貨ウォレットのメタマスクを利用したゲーム「ジャングル・ウォーズ」で「世界のウェブ3ゲーミングへの将来を切り開くテクノロジーに関したコンセプトを証明する」(ギーモ・セバスチャン代表)という。
DCスパークはブロックチェーンを使用したソリューションを提供している。ブロックチェーン上で構築された分散型アプリケーションなどを簡単に移植できるプロトコル「Milkomeda(ミルコメダ)」の開発に参画している。
ミルコメダはマイクロソフトによるスタートアップ支援プログラムに採択されるなど、世界的に広がりをみせる。セバスチャン・ギーモ氏はこうした知見を活用し、新たにゲーム開発に参入する。
ブロックチェーンはインターネット上の新たなデータ流通構造「ウェブ3」を支える基盤技術で、産業の枠組みを超えたサービスなどが、スタートアップを中心に創出され、発展している。
日刊工業新聞 2021年12月15日