ブロックチェーン活用、DNPなど「二次創作」促進で実証を始めた
大日本印刷(DNP)、エイベックス・テクノロジーズ(東京都港区)、GMOペパボは、第三者の著作物であるアート作品の画像データを基に新たなコンテンツを作る「二次創作」促進に向けた実証実験を始めた。期間は8月31日まで。ブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用し、コンテンツ利用に関する正規の許諾を証明して二次創作の権利取得を簡便化する。
GMOペパボが運営する、生活雑貨やファッションなどのハンドメイド作品を販売・購入できるマーケット「minne(ミンネ)byGMOペパボ」の作家・ブランドを対象に、創作の用途でアート画像を貸し出しするウェブサイト「イメージアーカイブ・ラボ」を開設した。
同サイトでは、フランス国立美術館連合が管理し、DNPアートコミュニケーションズ(東京都品川区)が提供する「モナ・リザ」などの画像データを二次創作に利用することを許諾する。
作家は二次創作したハンドメイド作品をミンネ上で出品する際、エイベックス・テクノが提供するデジタル証明書サービスを活用。分散型台帳技術を用いた証明書にリンクすることで、正規に画像の利用許諾を受けていると証明できる。
日刊工業新聞2022年6月3日