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オンライン診療が好調、低用量ピル治療に強みを持つクリニックの現在地

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オンライン診療が好調、低用量ピル治療に強みを持つクリニックの現在地

利用者が増えつつある低用量ピル

ケイ・レディースクリニック新宿(東京都新宿区、川越信隆理事長)で、オンライン診療による新患数が急増している。新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以降から急増し、22年1ー10月までのオンライン診療新患数は2564人と、19年の同期間比較で約3倍まで増えた。背景には、コロナ禍での生活様式の変化と、オンライン診療の認知度の高まりがある。

同院は婦人科・美容皮膚科の専門医で、低用量ピルを用いた治療・予防治療に強みを持つ。オンラインでの仕事や生活が当たり前になる時代が来ると予期し、オンライン診療を16年から実施。患者からは「住まいが遠方のためオンライン診療で助かっている」、「薬の郵送も早くて便利」という声が上がっている。

日本で低用量ピルが認可されたのは99年。利用者は増えているが、有効性への社会的な認知度が低く、医療現場でもまだ理解が不足しているという。約20年前から行っている無料メール相談には、セカンドオピニオンの依頼も多く寄せられている。

川越理事長は「低用量ピルに対する啓蒙に力を入れたい」と話し、今後もオンライン診療やメール相談、インターネットなどを通じて広く情報発信を続ける方針だ。

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