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NEC通信・竹中工務店など実証、3D測位で効率建築の仕組み

NEC通信・竹中工務店など実証、3D測位で効率建築の仕組み

スマートフォンによる自己位置推定の実証

NEC通信システム(東京都港区、佐藤崇社長)は竹中工務店、アルモ(高松市)、MetCom(東京都中央区)の協力を得て、3次元(3D)屋内外位置測位(MBS)技術や、建築のデジタルモデリング技術である「BIM」を活用し、建築現場の作業最適化や効率化に向けた技術実証を実施した。

実証ではBIMに含まれる建築物のデジタルモデル情報を、静的な屋内3次元デジタルマップとして実際の建物の位置に合わせて変換・合成。その上でMetComが提供するMBS対応の垂直測位サービス「ピナクル」で得られるリアルタイムの高さ情報を基にして、自己位置を推定表示するスマートフォンアプリケーションを試作し、技術的な確認を行った。

これにより、位置測位が十分な精度で実施可能なことを確認し、建築現場のデジタル変革(DX)による作業最適化や効率化につながることを確認した。

併せて開発中の補正技術のパラメーターを検証するとともに、データ通信環境が整っていない状態の対策などの課題を抽出した。

今後は気圧測定と通信の機能に絞った小型ハードウエアをモノに貼付し、クラウド上から集中管理するシステムの開発を予定する。

日刊工業新聞 2022年11月25日

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