欧州ヒートポンプ市場で首位固め、ダイキン工業の73億円投資の使い道
ダイキン工業は、2024年7月にチェコ・ブルノに第3工場を新設し、省エネルギー性能の高いヒートポンプ式暖房・給湯機の室内機の生産を始める。投資額は約73億円。すでに24年のポーランド新工場建設や23―24年のドイツ工場増設など、ヒートポンプ暖房の大規模な拠点の増強も決めている。生産能力を高めて、欧州ヒートポンプ市場での首位固めを図る。
ダイキンヨーロッパの亀川隆行副社長が20日オンライン会見し、「再生可能エネルギーが進む欧州では省エネ性能が高いヒートポンプ暖房が伸びている」と、欧州で相次ぎ生産増強する狙いを説明した。ブルノでは室内機と部品を生産しており、第3工場ではヒートポンプ暖房室内機を生産する。
ダイキンは欧州ヒートポンプ市場で推定20%のトップシェアを握る。日系ではパナソニックがチェコ、三菱電機もトルコでヒートポンプ暖房の生産増強を決めており、欧州市場で攻勢をかける。
日刊工業新聞2022年10月21日