将来の医療費を可視化、花王がツール開発へ
花王は19日、開発した「仮想人体生成モデル」をMILIZE(東京都港区)が開発する「AI健康可視化ツール」に活用することで合意したと発表した。仮想人体生成モデルは行動・習慣・身体の状態から病気に関連する項目を推定する。AI健康可視化ツールは健康診断データや身体情報を入力すると将来の医療費を推計・可視化し、健康につながる行動変容を促す。
MILIZEはAI健康可視化ツールを2023年の提供開始に向けて開発を進める。企業の健康経営での活用も可能にし、従業員の健康診断データや簡易入力データで健康状態を可視化し、健康増進や医療費低減を支援する。API(アプリケーションプログラミングインターフェース)として提供。法人・職域向けサービスのライフプランシミュレーター機能も追加を検討する。
花王はプリファードネットワークスと統計モデルの仮想人体生成モデルを開発。身体やライフスタイル、嗜好(しこう)など1600以上の項目を備え、それぞれの推定値を出力することができる。
日刊工業新聞 2022年10月20日