音声通話に新たな価値、NTTコムが提供する「脳の健康チェックサービス」の仕組み
NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は音声通話で認知機能の状態を測定できるサービス「脳の健康チェックフリーダイヤル」の無償トライアルを始めた。20秒程度の発話内容と声の質を基に、人工知能(AI)が認知機能の状態を測定する。無償トライアル期間は検討中。
同サービスは、NTTコムのフリーダイヤル・クラウドシステムと、日本テクトシステムズ(東京都港区)の独自アルゴリズム(計算手順)を組み合わせて開発された。利用者は0120・468354へ発信して、その日の日付と年齢を回答。AIが見当識や音響の特徴を測定し、利用者の認知機能が正常か否かを判定する。
今後NTTコムは、他社と組んで同サービスを活用したビジネスモデルの創出に取り組む。既にシャープやSOMPOホールディングス、大垣共立銀行などがパートナーになっている。
例えば金融業との共創では、高リスク金融商品の販売時に、脳の健康チェックを実施。チェック結果に応じた金融サービスを案内できるようにする用途などを想定している。
日刊工業新聞 2022年9月22日