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トヨタが出資、「eVTOL」開発企業の創業者が示す自信

トヨタが出資、「eVTOL」開発企業の創業者が示す自信

開発中の米ジョビー・アビエーションのeVTOL(同社提供)

電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発する米ジョビー・アビエーション(カリフォルニア州)は日本でのエアモビリティーサービス導入を視野に、同機の「型式証明」の申請を国土交通省に提出した。同社のeVTOLはローターを6基搭載した5人乗りで、最大航行距離は約240キロメートル、最高時速が約320キロメートル。滑走路が不要で、垂直に離着陸できる上、騒音も少ない。都市圏での移動手段として普及を目指している。

現在、ジョビーは米連邦航空局(FAA)でも同機の型式証明の取得を進めており、まずは米国市場でサービスを開始する。

同社にはトヨタ自動車が出資しているほか、2月にはANAホールディングスと業務提携し、国内大都市圏を中核とした移動サービスの実現に向けた事業性調査などで協力している。

今回の申請について創業者のジョーベン・ベヴィルト最高経営責任者(CEO)は、「人口の92%が東京、横浜、大阪などの大都市に住む日本では、渋滞などでムダにする時間をなくすと同時に環境への影響を軽減できるという大きなメリットもある」とコメントしており、日本での事業展開に自信を見せている。

日刊工業新聞2022年10月19日

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