ニュースイッチ

製造時CO2排出75%削減、JFEなどが試作した耐凍害コンクリートがすごい

JFEスチールは東北大学、日本大学、西松建設、共和コンクリート工業(札幌市北区)と共同で、通常のコンクリートより製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を約75%削減できるアルカリ活性材料を用いたプレキャストコンクリート製品(写真)の試作に成功したと発表した。施工時の流動性を確保しつつ、意匠性の高い複雑形状の製品を可能にした。2027年の実用化を目指す。

粗鋼生産の副産物をもとにした高炉スラグ微粉末・細骨材や、特殊な混和剤を使って流動性を持たせ、耐凍害性を大幅に高めたアルカリ活性材料コンクリートを開発。

意匠性を持つ型枠に流し込んで養生をした結果、ひび割れや欠損がなく短時間で脱型できることを確認した。

今後は比較的過酷な寒冷環境で試験し、耐久性の検証を進めていく。

日刊工業新聞 2022年9月22日

編集部のおすすめ