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トーカイが社員教育でDX推進の狙い

トーカイはグループのデジタル変革(DX)推進に向けた社員教育「DXアカデミー」を始めた。全社員対象にeラーニングを開始。さらにDX推進の中核人材養成講座も開講した。デジタル技術を活用し、福祉用品レンタルや病院への寝具・リネンサプライ、調剤薬局などの既存事業の効率化とヘルスケア分野のビジネス創成を図る。

eラーニングへの参加は任意で、全社員の8割が受講の登録をした。DXや人工知能(AI)活用の基礎などを計7時間で学ぶ。

DX推進者の養成講座は、各部署からの自薦・他薦の41人で始動。月10時間程度の座学や課題解決の実習を6カ月間行う。受講後も各部門で実践を通じてスキルを高める。2025年3月期までに180人の中核人材を育てる。

同社は22―24年度のDX中期戦略を22年5月に公表した。人材育成に加え、職場の課題やDXの知識を社員同士が自主的に共有できるグループウエアの仕組み「DXポータル」を23年3月までに導入。部門を超えて連携し業務の改善や高付加価値化ができる体制「DXチャレンジ」も作る。

日刊工業新聞2022年9月20日

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