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深紫外線LEDに水銀灯上回る殺菌効率、旭化成が実証

旭化成は深紫外線発光ダイオード(UVCLED)を殺菌用光源とする小型流水殺菌器「クラランWR=写真左」の開発品で、水銀灯を使う既存品を上回る殺菌効率を達成した。水道水の流水量を模擬した実証実験で、同じ消費電力での流水殺菌能力が75%以上高いことを確認した。水銀の利用は世界的に規制強化が進み、水銀フリー化のニーズは高い。旭化成は開発品の早期販売を目指す。

実験に用いた流水殺菌器には、旭化成グループが開発中の高性能なUVCLED「クラランLA=同右」を搭載した。今回、水銀灯との比較検証で高い効率を示せたことで「UVCLEDへの置き換えを訴求したい」(同社)とする。


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日刊工業新聞2022年9月20日

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