観光バス・タクシーからも引き合い、シャープ「光触媒抗菌サービス」の肝
観光バスなど施工広がる
シャープの「光触媒抗菌サービス=写真」が好調だ。2020年9月に提供を開始し、オフィスを中心に月20―30件の引き合いが続く。清潔意識の高まりで施工範囲は観光バスやタクシーに広がり、光触媒抗菌を施した1人用会議ブースを6月に投入するなど、商材拡大にもつながった。
同サービスは、シャープが複合機事業で培った粉体技術を応用した可視光応答型光触媒の溶剤が肝。溶剤を壁や床にムラなく噴霧すれば、ナノレベル(ナノは10億分の1)の酸化タングステンが太陽光や室内灯のわずかな光で反応し、接触する雑菌やにおい成分などを酸化分解することで抗菌や消臭効果を発揮する。消費税抜きの料金は、床面積1平方メートル当たり2500円。
営業担当者は「1年に1回の利用を推奨する」と語る。同触媒を用いた一般向けスプレーも投入している。
日刊工業新聞2022年8月5日