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シャープと古河電工が商用化へ、「ローカル5G」安価に提供

シャープと古河電気工業は、第5世代通信(5G)を地域限定で使うローカル5G環境を安価に省スペースで提供できるソリューションをケーブルテレビ(CATV)事業者向けに開発し、2023年12月までに商用化を目指す。古河電工がCATV事業者へ提供してきた通信システムと、シャープの5G機器を組み合わせる。100社以上ある古河電工のCATV顧客に納入を促す。

古河電工は従来、受動素子により光信号を分岐・合流させて一本の光ファイバー回線を複数の加入者で共有する「PONシステム」を国内CATV事業者に納入してきた。これにシャープの5Gコアや専用端末といったローカル5Gシステムを連携させる。既存網を活用することで投資を抑えられる仕組み。

両社は、別々に設置が必要だった加入者側光端末装置と一体化したローカル5G基地局を共同開発する。スペースが限られる集合住宅への設置性が向上する点などを訴求し、新たな顧客開拓も目指す。

日刊工業新聞2022年7月27日

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