どこまで伸びるか…半導体装置・世界販売は16兆円を突破する、4年連続過去最高へ
半導体業界の国際団体SEMIは、半導体製造装置の2023年の世界販売額が1200億ドル(約16兆4000億円)を突破するとの予測を公表した。21年12月の予測を約70億ドル上回り、4年連続で過去最高を更新する見通し。部材不足や中国経済の減速懸念、世界的なインフレなどへの警戒はあるものの、中長期ではデータセンター投資や電気自動車(EV)の普及などを背景に半導体メーカーの積極投資が続くとした。
22年は前年比14・7%増の1175億ドル(約16兆1000億円)になる予想。このうち前工程のウエハーファブ装置は同15・4%増の1010億ドルと過去最高を見込む。
チップを積み重ねる3次元化技術の進展で、後工程を担う拠点でも投資が拡大。組み立て・パッケージに使う装置は同8・2%増の78億ドルを想定する。テスト装置は同12%増の88億ドルとした。地域別では台湾が首位となり、中国と韓国が続く見通し。
日刊工業新聞 2022年7月14日