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りそなHDが地方創生へ立ち上げた新会社のサービスの中身

りそなホールディングス(HD)は、地方創生を手がける新会社「Loco Door(ロコドア)」(東京都江東区、水流勇雄社長)を設立する。農業などの一次産業をテーマにデジタル技術を活用した学習コンテンツを提供する。産業と教育をつなぎ合わせて地方に人を呼び込む仕組みを構築。地域経済を活性化させる狙い。まずは保育園児などを対象にしたタブレット端末向けアプリケーション(応用ソフト)を使い、農業教育の実証実験を始める。

7月1日に新会社を設立する。ICT(情報通信技術)を使って教育と産業の両領域をまたいだサービスを創出する。アプリの使用料などを収益源として、5年間で計数十億円の売り上げを目指す。学習コンテンツの作り込みでは日本IBMや千葉大学が協力する。

例えばテーマが農業の場合、開発するアプリは季節の変化に合わせて農作業の手順を学習できるようにする。一方、契約農家で実際に作物を育成。収穫時期になると、アプリの学習者が畑のある地方に行くなどして、新しい人流を作る。

8月をめどに保育園や幼稚園でイチゴの栽培をテーマにアプリの実証実験を始める。同時に千葉大内に設置する営農施設でイチゴを育成する。12月に園児が遠足で営農施設に赴き、イチゴを収穫する。

りそなHDは非金融領域でデジタル技術を活用した社会課題の解決につながる新事業の創出を目指している。今回の取り組みもその一環。

日刊工業新聞2022年7月1日

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