表情が見やすく声を聞きやすい。大日本印刷が発売したパーテーションの仕組み
大日本印刷は相手の表情が見やすく、声を聞きやすいパーテーションを発売した。独自の低反射技術で対面する相手の表情がよく見えるようにしたほか、一般的なパーテーションに用いられるアクリル板より薄い素材を使用することにより、お互いの声を聞きやすくした。オフィスや応接室、教室のほか、店舗、ホテル、病院の受付など向けに販売する。2022年度に10億円の売上高を目指す。
一般的なパーテーションは厚さ2―5ミリメートルのアクリル板を用いているが、大日印の新製品は0・3ミリメートル以下の薄い素材を使用した。木枠タイプと塩ビ枠タイプを用意。木枠タイプの場合、サイズは幅890ミリ×高さ590ミリ×奥行き200ミリメートルで、厚さは0・25ミリメートル、重量は1・2キログラム。同タイプの価格は、50―99個の購入時で1個2万6000円(消費税抜き)。家具やインテリアメーカーへのパーテーション部材向けの原反販売も予定している。
コロナ禍であらゆる場所にアクリル製パーテーションやビニール製カーテンが用いられているが「顔が見にくい」「声が聞き取りにくい」課題があった。
日刊工業新聞2022年2月10日