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スズキが使用済み電池をソーラー街灯電源にする狙い

スズキが使用済み電池をソーラー街灯電源にする狙い

リチウムイオン電池を内蔵した街灯の内部

スズキは、使用済み小型リチウムイオン電池をソーラー街灯用電源に再利用する技術を開発した。同社のハイブリッド車(HV)に搭載されている電池を活用。使用済み電池は廃車から回収後に余寿命を残したまま処分されていた。持続的な循環型社会への貢献に向けて技術は公開し、使用済み電池の利用促進につなげる。

ソーラー街灯は天候が悪い日でも5日間稼働する想定で設計した。高さはソーラーパネル上部を含め4345ミリメートル。使用済み小型リチウムイオン電池を10個内蔵し、容量は新品時から10%程度の劣化を見込み計324ワット時とした。

再利用技術で使用される電池は、2014年8月以降の新システム採用車が対象。購入から廃車までが約15年とされ、今後使用済みリチウムイオン電池は増加していく。

日刊工業新聞2022年5月25日

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