HV向けのエンジンに注力するトヨタが、米国の4工場に投資する額
トヨタ自動車はエンジンなどを生産する米国の4工場に計3億8300万ドル(約490億円)を投資する。自動車の電動化対応の一環で、ハイブリッド車(HV)向けを含むエンジンの生産を増強する。米国で今後さらに高まると見られる電動車ニーズに対応する。
投資を実施するのは米国のアラバマ州、ケンタッキー州、ミズーリ州、テネシー州にある計4工場。アラバマ州のエンジン工場には2億2200万ドル(約284億円)を投じ、4気筒エンジンの生産ラインを新設する。
ミズーリ州のアルミニウム鋳造部品工場には1億900万ドル(約139億円)を投じ、3本の生産ラインでシリンダーヘッドを生産するための新たな設備を導入する。
テネシー州の鋳造部品工場には、3600万ドル(約46億円)を、ケンタッキー州のエンジン工場には1600万ドル(約20億円)を投じる。
トヨタは2021年に、電動化対応に伴い米国で51億ドルを投資すると発表しており、今回は追加投資となる。北米トヨタのシニアバイスプレジデント、ノーム・バッフーノ氏は「これらの投資により顧客のニーズに応え、進展する市場に迅速に対応できる」とコメントしている。
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日刊工業新聞 2022年4月21日