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生産台数10万台減のトヨタ自動車 半導体不足の影響はいつまで続く?

トヨタ自動車は18日、半導体不足の影響で、5月の世界生産台数が年初計画比10万台程度減の75万台程度になると発表した。これに伴い5月9―28日の期間に、国内9工場10ラインで最大6日間稼働を止める。また新たに7月までの見通しも示した。5―7月の世界生産台数は平均で月80万台程度を見込む。

75万台の内訳は国内が年初計画比約2万台減の約20万台、海外が同8万台減の約55万台。トヨタは3月時点で5月の世界生産は当初計画から10%減る見通しだと公表していたが、減産幅が若干広がった形だ。ただ生産規模はコロナ禍前と同水準を維持する。

稼働を止めるのは、高岡工場(愛知県豊田市)や、トヨタ車体富士松工場(同刈谷市)、トヨタ自動車九州宮田工場(福岡県宮若市)など。トヨタは「数カ月先を見通すことが依然難しい状況ではあるが、1日でも早く1台でも多くお客さまに届けるよう引き続き努力する」としている。

日刊工業新聞2022年4月19日

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