厚労省が行ったヤングケアラー調査で明らかになった実態
「家族をケア」勉学・進路悩む
厚生労働省は7日、若者が家族を介護する「ヤングケアラー」の実態調査結果を発表した。中高大生に対して、ヤングケアラーの認知度を聞いたところ、大学3年生以外は「聞いたことがない」が8割を占めた。「聞いたことがあり、内容も知っている」「聞いたことはあるが、よく知らない」がどちらも2割未満にとどまっており、認知度が低い実態が浮き彫りとなった。
世話をしている家族の有無について、世話をしている家族が「いる」と回答したのは、小学6年生6・5%、中学2年生5・7%、全日制高校2年生4・1%、定時制高校2年生8・5%、通信制高校生11・0%、大学3年生6・2%となった。
世話をしている家族が「いる」と回答した小中高大生に、学校や大人に助けてほしいことについて聞いたところ、中学2年生と全日制高校2年生は「学校や受験勉強の学習のサポート」、大学3年生は「進路や就職など将来の相談に乗ってほしい」、その他「自由に使える時間がほしい」との回答が最も多かった。
日刊工業新聞 2022年4月8日