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ゴーグル無しのVR誕生!子どもの健康と環境に配慮した「等身大VRソリューション」

エプソン販売はVRコンテンツを提供するBeBridge(東京都千代田区、野崎良博代表取締役)と連携し、プロジェクターによる映像投写や紙什器など組み合わせ、専用のVRゴーグルを装着せずにVR体験ができる「等身大VRソリューション」を開発した。プロジェクターによる大画面映像を湾曲したスクリーンに投写し、スクリーンの中心に立つ利用者に、その場にいるかのような臨場感を提供する。エプソンの高輝度プロジェクターと超短焦点ゼロオフセットレンズを組み合わせることで、短い距離での大画面投写を可能にした。

VRコンテンツを体験する際は、専用のVRゴーグルを装着して個人単位で視聴を楽しむのが主流だ。ただ、VRゴーグルは安全と健康上の観点から12歳以下の子供の利用は推奨されていないため、利用者が限定されている。一方、「等身大VRソリューション」は、専用ゴーグルを装着する必要がなく、幅広い年齢層かつ大人数にVRコンテンツを提供できる。

また、これまでのリアルでのVR展示演出は、説得力ある訴求が可能となる反面、事前に堅牢な什器の準備や展示スペースの確保が必要だった。展示終了後には、什器の撤去・廃棄に加え、展示スペースの原状復帰作業など時間やコストがかかる。これに対し、「等身大VRソリューション」の什器は、工具を使わずに組み立てられるため設営が手軽にでき、かつ環境に配慮した紙素材で構成させているため、撤去・廃棄の手間も軽減される。

設置スペースもコンパクトで、移動も簡単にできる。設置したプロジェクターを隠すことや、紙素材の什器に印刷することも可能なため、設置場所になじむ展示空間を作り出せる。

具体的には、建物内で利用することによって、モデルハウスがなくても実際の部屋の様子を見ることや家具のレイアウトを変えるなどの利用方法がある。

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鈴木奏絵
鈴木奏絵 Suzuki Kanae デジタルメディア局コンテンツサービス部
私が初めてVRを体験したのは、2017年に発売されたV6の47枚目のシングル「Can’t Get Enough/ハナヒラケ」セブンネット限定盤特典、V6初のVRコンテンツでした。これはジャニーズ事務所所属アーティストでは初の試みで、当時大きな衝撃を受けたのを覚えています。かっこよく踊るV6がどんどん近づいてくる…とVRゴーグルをつけて部屋の中でひとり後ずさりしました(笑)。臨場感と没入感に長けたVRは、コロナ禍でのエンタメを盛り上げることができるのではないかと思います。会場で集まることができなくても、目の前にいるかのように感じられる。推しがいる人たちにとっては、配信ライブがVRで見られたら、「現場」にいるような気分になるのではないでしょうか。コロナ収束後、「等身大VRソリューション」を利用して複数人で集まってライブビューイングをVRで体験できたら、会場に行けない人でもその場にいるような雰囲気が味わえる気がします。

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