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日鉄が国内初の事業化、車体性能を高めるスゴい技術

日鉄が国内初の事業化、車体性能を高めるスゴい技術

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日本製鉄は、アルミメッキホットスタンプ鋼板のテーラードウェルドブランク(TWB)技術を開発し、国内で初めて事業化した。高い継ぎ手強度を実現し、軽量化が求められる自動車車体への適用を可能にした。八幡地区(北九州市戸畑区)では部品の素材として同鋼板を供給してきたが、レーザー溶接し、切断した形での販売も行う。

TWBは板厚や強度が違う鋼板(ブランク材)を接合し1枚板にできる。従来は接合すると溶接部にアルミが混入し、継ぎ手強度が低下していた。問題を解決し、強度や板厚の最適化による車体性能向上、部品コスト低減などに寄与する。

センターピラー上部に客室空間保護のための高強度鋼板を、下部には側面衝突時の性能を確保する低強度鋼板をそれぞれ接合できるという。

日刊工業新聞2022年4月5日

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