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クルマの電動化市場に対応するオムロンの一手

米国にFA制御研究所
クルマの電動化市場に対応するオムロンの一手

「アドバンストモーションリサーチ&ディベロップメントセンター」が入居するビル

オムロンは米カリフォルニア州に工場自動化(FA)システム向けモーションコントロール技術の研究開発拠点を新設した。2015年に買収した、ナノレベルの動き制御技術を持つ米国機器メーカーの開発部門が、新技術や製品に実装する技術開発に注力するため、工場から独立した。ロサンゼルス国際空港から車で30―40分の好立地で、周囲に多い大学からも最先端技術を取り込み、変化する車の電動化市場などに迅速に対応する。

R&Dセンター「アドバンストモーションリサーチ&ディベロップメントセンター」はビル9階のワンフロアに設置した。フロア面積は約2000平方メートルある。

買収した米モーション制御機器メーカー、デルタタウデータシステムズ(カリフォルニア州)の世界的レベルの技術を搭載した、多軸モーションコントローラー「PMAC」による、ナノオーダーの位置決め制御やレーザー加工の実演などが体験できる。

約50人が所属する同拠点では、技術革新のスピードが速く高度なモーション制御が必要な半導体、二次電池、次世代ディスプレー向けを注力分野に据えた。これらの分野で新たなモーション技術の開発に取り組んでいく。

IAB商品事業本部コントローラ事業部の川口慎一郎PMAC推進グループ長は「自動車の電気自動車(EV)シフトなどで大きな変革期を迎えている。(同分野などに貢献する)先端技術を習得し続けないといけない」とし、今回の開発拠点設置を決めた。

日刊工業新聞2022年3月22日

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