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Mujinが工場自動化に注力、複数ロボ・AGV連携

Mujinが工場自動化に注力、複数ロボ・AGV連携

FA向けに各種商品を取りそろえた(加工機回りの全自動化ロボット)

Mujin(東京都江東区、滝野一征社長)は、知能ロボットソリューションで工場自動化(FA)向けの売上高比率を、2023年12月期にも5割に引き上げる。複数台の知能ロボットと無人搬送車(AGV)をメーカーを問わず柔軟に連携し、自動化できるのが特徴で、これまで物流向けを主に展開してきた。自動車業界の電気自動車(EV)開発などで新たな部品が使用されるようになり、工場の変種変量生産対応の重要性が増している。経済安全保障で国内工場回帰の流れも追い風ととらえ拡販する。

FA向けにバラ積みピッキングの標準セルや高速バラ積みピッキングロボット、ハンドカメラの整列ロボット、加工機周辺作業の全自動化ロボットなど各種商品を取りそろえた。

標準セルでは3次元(3D)ビジョンを新たに開発。従来型の3Dビジョンが苦手とするシンプル形状の対象物(ワーク)でも、高い認識性能を出せるようにした。ソフトウエアの進化と合わせ、サイクルタイムを7・5秒から4・5秒に短縮。高速ロボはダブルハンドの採用で、作業速度が従来の2倍以上に向上した。さらに整列ロボはロボの手首にカメラを付けることで、高価な3Dビジョンが4台必要なところを1台で済むようにした。

Mujinの商品はモーションプランニング制御などでロボや周辺機器の複雑なティーチング作業を自動化、記憶学習が必要な人工知能(AI)と違ってただちに作業ができる。

EVではモーターや電装関係で従来なかった新しい部品が工場内を流れるようになっており、短期間の対応が不可欠。国内への工場回帰で試作品や新商品を作るケースも増え、これも短期間対応が不可欠になる。

日刊工業新聞 2022年3月18日

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