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「自動車内装部品」世界市場は6.6兆円に回復へ、押し上げる製品は? 

富士経済(東京都中央区)は、シートなど自動車内装部品の世界市場が2025年に20年比18・1%増の6兆6715億円となる予測をまとめた。同市場は自動車生産台数の減少で規模が縮小しており、新型コロナウイルス感染拡大前の19年の規模に戻るのは25年以降と見通す。高機能品の採用拡大などが市場の回復に寄与する。

自動車内装部品全体の約6割を占めるシート市場は、25年に同19%増の3兆9425億円と予測。小型車で、電動により位置を調整できるパワーシートの採用が広がると見る。ルーフトリムやフロアカーペットも、防音や衛生対策の需要から、市場規模がそれぞれ同10%以上拡大する。

また、表皮材や吸音材といった自動車内装材の世界市場は、25年に同19・5%増の7739億円になると予測する。

日刊工業新聞 2022年3月9日

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