15分で99%除菌する「UV―Cユニット」東芝キヤリアが店舗・オフィスに照準
東芝キヤリア(川崎市幸区、久保徹社長)は、大・中規模の店舗やオフィス、病院、ホテル向けに空気中に浮遊するさまざまな微粒子を抑制し除去する空調ダクト接続式の「UVC除菌ユニット」を5月9日から順次発売する。東芝ライテック(神奈川県横須賀市、平岡敏行社長)の紫外線(UV)技術を活用し、浮遊ウイルスを15分で99%除菌できる。消費税抜きの価格は23万5000円から。
吸込口から入ってくる汚れた空気に、ウイルスなどを除菌する作用がある100ナノ―280ナノメートル(ナノは10億分の1)の波長の深紫外線(UV―C)を照射し、浮遊ウイルスや細菌などを除菌する。UV―Cで除菌しきれなかった汚れなどは内蔵された抗菌高性能フィルターで捕獲。さらにUV―C照射でフィルターの菌汚染を抑制する。UV―Cランプとフィルターの二重の除菌方式で清潔な空気を提供する。窓開けによる換気と比較して冷暖房効率の低下も防ぎ、省電力性に優れる。
コロナ禍により感染予防対策として空質環境改善のニーズが高まる中、店舗やオフィスの安心・安全な環境づくりにつなげる。
日刊工業新聞2022年2月10日