新しい働き方を実践・提案する清水建設のオフィスづくりの中身

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フリーアドレス化したフロア

清水建設は5月にデジタル技術による快適なオフィスづくりソリューション「SHIMZ CREATIVE FIELD」を本社の執務に携わる全フロアに導入する。フリーアドレス化をはじめ、位置情報システムによる効率的なオフィスの活用や円滑なコミュニケーション実現、リモート環境の整備、感染対策を念頭にした空調機器などを導入。ニューノーマル(新常態)時代に対応する新しい働き方を実践し、対外的に提案する。オフィスの新築や改修の受注に結びつけるのが狙い。

今回の全面改修では、座席の構成は一般の執務席を減らす一方、社内外とのコミュニケーションの機会を増やし共創力やスピードを高めるため打ち合わせ席を大幅に増やす。自律的な働き方を反映するため、独立した個人席やソファ席、会話などで心身を切り替えられるリチャージスペースも設置する。

また従業員の位置情報システムを活用し、各フロアの入り口に設置した大型表示モニターに個人の所在や座席の空き状況などを表示。パソコンやスマートフォンなどでも共有する。同システムと自社開発の建物基本ソフト(OS)「DX―Core」を連動させた設備制御も導入。個人の所在や密度に合わせた空調・照明管理により、快適な環境を提供しながら省エネも追求する。観葉植物を配置し緑のある職場を演出する。これにより従来の規律型志向から自律型志向に転換も目指す。

清水建設によると、新型コロナウイルス感染拡大による出社比率の制限でテレワーク(在宅勤務)が増加し、オフィス需要に変化が生じている。場所と時間によらない従業員の多様な働き方が求められ、企業がアフターコロナを見据えた新たなオフィスのあり方を検討し始めた。

同社はコロナ禍を機にスライド(時差)勤務制度とテレワークを本格的に導入、充実させた。2021年5月に在宅勤務の定着化を想定し、全従業員・派遣社員に業務用スマホ約1万4000台を配布した。

併せてアフターコロナを見据えた実証実験場として、本社の設計や土木部門の一部など5フロアをフリーアドレス型に改修。21年の夏季休暇中にも3フロアを改修した。

21階建ての本社は今春の大型連休中に8フロアを改修する。これにより受付や社員食堂、会議室などを除く執務に関連する全15フロアで改修を終える。関わるのは本社全従業員の3800人となる。

日刊工業新聞2022年1月19日

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