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高まる半導体需要を掴め。プラズマ用高周波電源の生産倍増

アドテックプラズマテクノがライン増設
高まる半導体需要を掴め。プラズマ用高周波電源の生産倍増

ベトナム工場では従業員を230人程度に倍増

アドテックプラズマテクノロジーは主力のプラズマ用高周波電源の生産能力を高める。半導体製造装置に組み込まれる電源で、半導体需要の高まりにより受注が供給能力を大幅に上回っている。ベトナムや栃木県の子会社で増員やライン増設を進め、半導体分野向けの生産能力を月産1000台から3月以降には倍増させる。さらに新工場の設置も検討する。

主力生産拠点のベトナム子会社フックソンテクノロジーで電源装置とインピーダンス整合装置の組み立てラインを増強したほか、従業員を230人程度に倍増させた。2019年11月に新工場を稼働させたが増員が遅れていた。

医療機器や研究開発用途の電源を手がける子会社IDX(栃木県佐野市)にアドテック製品の組み立てラインを4本、設置した。韓国子会社でも、整合装置の組み立てラインを増設。台湾子会社では電源の組み立てラインを新設した。

増員した従業員の習熟度向上を進めており、生産能力は増産前の月産1000台から現在同1300台程度まで高まっている。さらに3月以降、同2000台まで引き上げる。

21年8月期の設備投資は1億9654万円だった。本年度の投資額は公表していないが増額する計画。

さらに新工場の設置も検討する。月間の注文台数は、21年11月からすでに2000台を上回っている。9月以降の新年度には、IDXで進めてきた直流電源など新しい装置の量産が視野に入ることから生産能力の不足が見込まれており、新工場を検討している。

同社は半導体ウエハーの成膜やエッチングの際に必要なプラズマ環境をつくり出す電源装置が主力。国内半導体工場への納入シェアではトップクラス。

日刊工業新聞2022年2月10日

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