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次世代太陽電池「ペロブスカイト」実用化へ200億円、発電コスト20円の実現なるか

次世代太陽電池「ペロブスカイト」実用化へ200億円、発電コスト20円の実現なるか

ペロブスカイト太陽電池

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、200億円を投じて次世代型ペロブスカイト太陽電池の実用化を押し進める。積水化学工業東芝など六つのプロジェクトを採択した。軽く柔軟な太陽電池を実用化し普及させることで工場の屋根やビルの壁面など既存の太陽電池を設置できない場所に導入を促す。

積水化学工業などが超軽量太陽電池のロールツーロール(R2R)製造技術、東芝などがフィルム型ペロブスカイト太陽電池実用化技術を開発する。カネカなどを含め五つの実用化プロジェクトに154億円を支援。企業の持ち出しを含めて事業規模は191億円。塗布工程や電極形成、封止工程など太陽電池の大面積化に資する技術を開発する。1キロワット時20円の発電コストを目指す。

また産業技術総合研究所が劣化原因分析や電池性能評価などの基盤技術を開発する。事業規模は39億円。

それぞれ事業期間は2025年度までの5年間。カーボンニュートラル温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現を後押ししていく。

日刊工業新聞2021年12月29日

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