ニュースイッチ

コロナ重症化の目安を映像解析で計測、スマホ活用サービスの全容

SOMPOライトボルテックスが提供
コロナ重症化の目安を映像解析で計測、スマホ活用サービスの全容

計測結果が確認できる管理者システムの画面イメージ(SOMPOホールディングス提供)

SOMPOライトボルテックス(東京都新宿区、楢崎浩一最高経営責任者〈CEO〉)は、スマートフォンを活用した法人向け新型コロナウイルス感染・ストレス対策支援サービスの提供を始めた。新型コロナの重症化の目安となる血中の酸素量、心拍数、ストレス度合いを人工知能(AI)を用いた映像解析で計測し、結果を管理できるアプリケーション(応用ソフト)を展開する。職場や学校での感染拡大の防止、テレワークを行う従業員のメンタルヘルスケアにつなげる。

今回始める新型コロナ感染・ストレス対策支援サービス「ライトチェッカー」は、ライトボルテックスがスタートアップのビナー(イスラエル)の映像解析技術を活用して開発した。企業や自治体、学校などへ提供する。計測者が自身の日々の体調を記録できるだけでなく、管理者が全計測者の日々の体調を一元的に把握できる。使用料は非開示。

同サービスは計測者が自身のスマホにアプリをインストールして使用。アプリのカメラ機能で顔を1分程度撮影すると、血中の酸素量を表す呼吸ウェルネス、心拍数、ストレス度合いの3項目が計測される。呼吸ウェルネスは基準内もしくは基準外、ストレスは0―100までの数値で示される。

各項目の計測結果は管理者に自動で送信され、管理者は計測者の結果やストレス傾向、PCR検査の結果、ワクチン接種の状況などをシステム上で確認できる。測定者に異常があれば、ライトボルテックスが提携しているPCR検査サービスやストレス対策サービスなどが紹介される。

新型コロナ感染拡大で企業、自治体、学校では、従業員や学生の日々の感染防止やメンタルヘルスケアを行う管理者の負担が大きくなっている。今回のサービスを通じ、効率的に感染対策と体調管理を行う環境を提供する。

日刊工業新聞2021年12月24日

編集部のおすすめ