脱炭素技術の特許出願ランキング、10年連続1位の企業は?
Japio、AIで高精度判定 三菱電機と手法開発
日本特許情報機構(Japio)は21日、脱炭素技術に関する特許出願を多く行っている企業のランキングを公表した。三菱電機の協力で脱炭素技術に関わる特許出願案件を人工知能(AI)で高精度に判定する手法を開発。この手法を用いて2010―19年に特許庁へ出願された特許286万件を分析した。国内の脱炭素技術の特許出願でトヨタ自動車が10年連続1位だった。
Japioと三菱電機が開発した手法は、一つの特許に対してAIが脱炭素技術案件か、そうではない技術の案件かを判定し数値化するというもの。
今回、この数値に、特許出願数を掛け合わせた数字を元にランキングを作成した。数字が高い企業ほど脱炭素技術に関連する特許出願を多く行っていることを表す。このランキングはESG(環境・社会・企業統治)投資の判断指標への応用などが期待される。
これまで特許分類に脱炭素関連技術に関わる分類が無かった。そこで、効率的に分類できる手法として開発した。
国際出願による脱炭素関連特許のランキングでは1位が中国・華為技術(ファーウェイ)、2位が韓国・LG電子、3位が米クアルコム、4位が三菱電機だった。
日刊工業新聞2021年9月22日