総面積は約2割削減、キリンがリニューアルしたオフィスの全貌
キリンホールディングス(HD)は本社(東京都中野区)をリニューアルし、2022年6月に運用を始める。新型コロナウイルスの感染拡大でリモートワークが定着し、オフィスのあり方が変化していることを受け、座席を原則フリーアドレスとし、オープンミーティングのスペース(写真)を拡大。多様な働き方に対応したオフィス面積の適正化を図る。
現在、5フロアにまたがるオフィスを4フロアに集約し、総面積を約2割削減。一方で1人当たりの執務スペースは約2倍に拡大する。リモートワークに対応するためウェブ会議の環境を整備するほか広報活動などに活用するウェビナールームを新設。座席の在席状況や位置検索をサイネージやスマートフォンでできるようにする。
キリンHDは20年7月に働き方改革の指針を設定しオフィスの目的を再定義した。これに沿って個人の仕事と複数でコミュニケーション図りながら進める仕事を有機的に取り入れて業務の生産性を高める。オフィスでは社員同士のつながりを重視したコミュニケーションの最大化を図る。
日刊工業新聞2021年9月2日