九州工大の学生らが開発した超小型衛星、宇宙での役割は?
九州工業大学の学生が中心となって開発した超小型衛星「FUTABA(ふたば)」が完成した。2021年度中に国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれ、ISS内の日本実験棟「きぼう」から宇宙空間に放出する。九州工大としては22基目の衛星。宇宙では鉛フリーハンダで生じる電子機器の不具合実験などを行う。
新型衛星は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の相乗り小型副衛星として12年に打ち上げられ、世界初となる軌道上で300ボルトの発電を実現した「鳳龍弐号(ほうりゅうにごう)」などをベースに開発。重さ1050グラム、サイズは100ミリ―113ミリメートル程度の立方体形状。活動資金は学生プロジェクトとして民間企業や学校法人が支援し、クラウドファンディングも行った。
日刊工業新聞2021年8月31日