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大量に液体を収納しても形状が崩れない「パウチ容器」の一工夫

東洋製缶が開発

東洋製缶は、自立したプラスチック製容器(パウチ)「G―BOX=写真」を開発した。パウチ一袋につき3キロ―5キログラム程度の液体を収納できる。内部に間仕切りを付けたことで胴部の膨らみを抑えた。ペットボトル容器に比べプラスチック使用量を抑えられるため、環境に優しい。液体調味料や洗剤などの容器として提案し、2022年の実用化を目指す。価格は未定。

従来のパウチは大容量サイズになると、内容液の水圧によってパウチ胴部が水風船のように膨れて、形状が保てない課題があった。そのため大容量の際はバックインボックスという、パウチを囲む外箱で形状を維持するのが一般的だった。そうすると余分に段ボールが必要になる。

今回開発した「G―BOX」はパウチの側面同士をセンターガセット(間仕切り)でつなぎ、胴部の膨らみを抑えた。間仕切りには穴が開いており液体の行き来が可能。パウチに付くコックから液体を外へ取り出せる。パウチ表面の印刷については、しわを少なくできるため商品デザインがよく見えるという。

東洋製缶では、洗剤の容器などに用いる詰め替えパウチが2キロ―3キログラムと大型化すると、バックインボックスのような外箱付きの大型容器が必要になると想定する。その際に新製品の需要があるとみている。

日刊工業新聞2021年7月12日

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