丸紅がリチウムイオン電池のリサイクルで米企業と提携、コバルトやニッケルを精製へ
丸紅と米リトリブ・テクノロジー(オハイオ州)は17日、リチウムイオン電池(LiB)のリサイクルビジネスに関する戦略的パートナーシップ契約を結んだと発表した。今後LiBの廃電池(廃LiB)からコバルトやニッケルを精製し、電池材料に活用するビジネスを共同で開発していく。
リトリブ・テクノロジーは1992年の設立。廃LiBの処理量では北米最大規模という。民生用と車載用の廃LiBを集荷、破砕、分離の処理を施し、有価金属を回収・販売する。米オハイオ州に2工場、カナダに1工場を有する。両社は、民生用と車載用LiBの原料となる硫酸塩や前駆体、正極材の製造を目的に、その分野でノウハウを持つ化学メーカーとも協力して事業展開していく。
電気自動車(EV)需要の拡大に伴い、廃LiBの発生量は増加が見込まれている。一方で、廃LiBの適切なリサイクル処理と再利用は社会課題の一つとなっている。