産業用ロボットをゲーム機感覚で直感的にティーチング!作業時間は半減
ダイヘンは10日、産業用ロボットを直感的にティーチングできる操作装置「ジョイスティック・ペンダント“JoyPEN”」を発売したと発表した。ジョイスティックを傾けることでロボットのアームを動かすという、ゲーム機のような操作性を業界で初めて実現。既存のティーチングペンダントと比べて作業時間を50%削減できる。初心者でも扱いやすくして中小企業のロボット導入を後押しする。消費税抜きの市場想定価格は約15万円。日本やアジアを中心に提案し年間2000台の販売を目指す。
操作装置にジャイロセンサーとジョイスティックを搭載。片手で持って装置を傾けながらジョイスティックを操作することで、座標系を意識することなくロボットのアームを動かせる。動かした軌跡通りに動作を記憶させることができ、大幅な時間短縮となる。既存のティーチペンダントで動作記憶させるには、位置を動かすごとにボタン操作が必要となっていた。
現在、人手不足が深刻な中小企業向けに産業用ロボット導入が期待される。だが少量多品種体制であれば、ティーチングの頻度が増えるため、中小企業にとっては、複雑な操作性が導入ハードルの一つとされている。
日刊工業新聞2020年12月11日