根強い支持の日産「リーフ」、10周年で累計販売台数50万台に
日産自動車は、電気自動車(EV)「リーフ=写真」の発売開始から10周年の節目を迎え、累計販売台数が世界で50万台に達したと発表した。電池容量を拡大して航続距離を伸ばすなど進化を継続。災害時の非常用電源としての活用など移動以外の需要も取り込んだ。独自のハイブリッドシステム「eパワー」の開発に貢献するなど、同社の電動車戦略のけん引役も担う。
2010年に発売した初代モデルの航続距離は200キロメートル。17年投入の2代目は電池容量を初代と比べ約7割増の40キロワット時に拡大し、航続距離を同2倍の400キロメートルに伸ばした。19年には航続距離を約4割伸ばした「リーフe+(イープラス)」を追加し、幅広い需要に応えてきた。現在は日本、米国、英国で生産し、世界59カ国で販売する。
EV開発のノウハウはeパワー搭載のHVや21年に発売予定の新型EV「アリア」で継承。23年度までに世界で年100万台以上の電動車販売を目指す。
日刊工業新聞2020年12月4日