「見る・動く・展示する」ロボット、非接触の接客に使って!
THKと吉忠マネキンが共同開発
THKは吉忠マネキン(京都市中京区、吉田忠嗣社長、075・241・7551)と「ディスプレイロボット」を共同開発し、受注を始めた。備え付けの固定型ディスプレーと異なり、ロボット技術を駆使することで自律移動を可能にした。ディスプレーに投影される映像などを、移動しながら広範囲に訴求できる。
同ロボットは「見る・動く・展示する」の3機能を搭載する。商業施設やホテル、空港などでの活用を見込む。新型コロナウイルス感染症の拡大により新たに生まれたニーズである「非接触の接客」を実現する。
自律移動装置はTHKのサービスロボット向けプラットフォーム(基盤)「シード―ムーバー」を使用した。前進・後退・横・斜め・旋回の動きが可能。リアルタイムで軌道修正を行い、走行経路上の障害物を避ける。
ディスプレーは3次元(3D)ホログラム映像を映し出せるほか、商品自体をロボット内に格納し展示することも可能。ロボット本体に近距離無線通信規格「ブルートゥース」機器を追加搭載することで実店舗からのプッシュ通知が可能になり、電子商取引(EC)サイトなどにも誘導しやすくなる。ロボットは直径720ミリ×高さ1900ミリメートル。重さは110キログラム。
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日刊工業新聞2020年10月5日