卓上テーブル1台分を不活化、大阪府大が抗ウイルス空気清浄機

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開発したフォトンクリーナー(西田技巧提供)

大阪府立大学研究推進機構放射線研究センターの秋吉優史准教授は、光触媒を使った小型の抗ウイルス空気清浄機「フォトンクリーナー」を開発した。西田技巧(岐阜県美濃加茂市、西田裕幸社長、0574・28・7507)が製造を担当。テーブル1台分のウイルス不活化に特化し、飛沫(ひまつ)感染を防ぐ。消費税込みの定価は2万7500円だが、10月末までクラウドファンディングサイト「マクアケ」を使い割引価格で販売する。

フォトンクリーナーは可視光線でも高性能な酸化タングステン系光触媒を使用し安全性が高い。ファンで空気を取り込み、発光ダイオードを照射した光触媒から発生する活性酸素が有機物を分解する仕組み。光触媒は菌やウイルス、花粉、揮発性有機化合物などの有機物に効果が確認されている。フィルターでは除去できない小さな有機物も分解できる。

幅95ミリ×奥行き95ミリ×高さ106ミリメートルと小型で約360グラムと軽量。会話時の飛沫対策で卓上に置きやすく、モバイルバッテリーやパソコンからのUSB給電により外出先でも使える。マスクのできない食卓や歯科医・内科などの診療現場、至近距離での会話が発生する窓口やレジなどでの需要を見込む。

同研究は日本医療研究開発機構(AMED)のウイルス等感染症対策技術開発事業に採択された。

日刊工業新聞2020年9月4日

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