小型トレーラーハウスでウイルス対策、医療福祉に役立てる
カンバーランド・ジャパン(長野市、原田英世社長、026・221・9997)は4日、新型コロナウイルスなど、ウイルス対策を施した小型トレーラーハウスを製品化すると発表した。感染症治療を担う医療従事者が休憩・短期滞在したり、患者を一時隔離させたりする医療・福祉用途を見込む。今月中旬から予約を受け付け、年1000台の製造を目指す。
全長7メートル×幅2・45メートル×高さ3・6メートルで室内は13・3平方メートル。居室の入り口に風除室を設け、ストレッチャーや車いすに対応した2重スライドドアを採用した。エアコンと床暖房を装備し、トイレ、シャワーはオプションで取り付け可能だ。
タムラテコ(大阪府東大阪市)製のオゾンガス発生装置を搭載した除菌モデルは、医療情報研究所(奈良県大和高田市)が監修した。本体価格は670万円(消費税抜き)。
必要に応じスポーツ多目的車(SUV)でもけん引し、病院の敷地内などに移動し、設置する。7月末から納入をはじめ、短期レンタルや7年間のリースにも応じる。カンバーランドはトレーラーハウスの設計、製造、販売を手がけており、東日本大震災などの被災地に納入実績がある。