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新型コロナの症例報告に特化した検索エンジンを開発!診断法、治療法の後押しに

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とプレシジョン(東京都文京区、佐藤寿彦最高経営責任者〈CEO〉、03・5615・8062)、自治医科大学は14日、新型コロナウイルス感染症の症例報告に特化した検索エンジンを開発したと発表した。新型コロナの症例を可視化・分析できる。新型コロナに対応する医療関係者の情報共有や、新型コロナの診断法や治療法の開発効率化に役立ててもらう。日本医師会COVID―19有識者会議のウェブサイトで無償公開した。

研究グループは、日本感染症学会のウェブサイトに掲載されている70症例の報告を整理し検索エンジンを作成した。症例報告書の文脈をたどり、生じたイベントの時系列と医学用語の関係を図示し、症例の可視化と簡単な分析を可能とした。新型コロナへの対応として、多くの症例報告を集め、わかりやすく整理し患者の状態などの傾向を分析することが急務となっている。

日本感染症学会のウェブサイトには情報が提供されているが、専門外の人が症例報告の情報を使うためには、個々の報告の文脈と臨床での所見の関係性をわかりやすく表示する必要があった。

日刊工業新聞2020年5月15日

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