鼻の呼気から新型コロナ判定、住友化学がイスラエルのスタートアップに開発資金
ナノセント、6月中に実証
住友化学は、鼻の呼気から新型コロナウイルス感染症を迅速に判定する技術を開発中のベンチャー、ナノセント(イスラエル)に開発資金の7割の約1億円を提供する。ナノセントが開発するのは、自社のにおいセンサーを使い、ウイルスが人の細胞に付着した際に発する特徴的なにおいを30―60秒で検知する技術。判定精度90%、1回のコスト1ユーロ(約115円)を目指す。
6月中にイスラエルで実証実験を始める。データを蓄積し、判定精度を高める。例えば、におい判定で感染疑いをふるい分けし、PCR検査を行うことで、短時間・高精度・低コストな感染判定システムの実現につなげる。
日刊工業新聞2020年5月11日